ページ

2010/05/06

『アイスクリームの受難』J B スタンリー

アイスクリームの受難 (ダイエット・クラブ2) (ランダムハウス講談社文庫)
小さな町の図書館長ジェイムズはバツイチでデブ。母が死に、父の面倒を見る為に故郷へ戻ってきた彼は、同じように太っている人達が集まるダイエット・クラブに入ります。
内向的な彼ですが、気の合う仲間達を見つけ、故郷の生活も快適になってきたようです。そんな彼らの住む町にアイスクリーム屋がオープン。そのすぐ近くにダイエット教室が出来、ふたつの店は火花を散らすことに……。
やせようと頑張っているのについつい食べちゃうジェイムズ達の奮闘振りが楽しいシリーズ。私も最近太り気味なので、ダイエットしなきゃ……と思いつつなかなかうまくいかないので、共感します。ミステリー要素は薄いですが、ダイエット・クラブの仲間であるルーシーとの恋や、母親が亡くなってからうまくいかなくなった父との関係など、これからが気になります。



2010/05/02

『まちがいだらけのハネムーン』コニス・リトル

まちがいだらけのハネムーン (創元推理文庫)
コニス・リトル,三橋智子

まちがいだらけのハネムーン (創元推理文庫)

出会ってたった五日で、中尉のイアンと結婚した看護師のミリエル。ハネムーンは、担当患者で、イアンのおじの邸宅に滞在することになった。だが、ふたりきりで過ごせるはずだった屋敷には、イアンの親戚一家が転がりこんでいた。癖のある人たちと生活する羽目になり、イアンの求婚に裏があることを知らされたうえ、リチャードが急死してしまい……。コミカル・ミステリの快作!<東京創元社による紹介文より>
記憶をなくして汽車の旅』や『夜ふかし屋敷のしのび足』が面白かったので期待したけど、期待外れっていう感じ。

今までの傾向だと、主人公が事件を探りヒーローがそれを助けるといった様子だったけど、今回のヒーローに当たるイアンはなんだか頼りないし、登場する探偵は若い娘好きなオヤジにしか見えないし……。もう一度読み返せば、また感想も変わるかな?

クセのある変わり者の登場人物たちと、その中で起こる殺人事件というパターンは今回も健在です。コニス・リトルの作品はミステリーのほかにちょっとロマンス部分もあるんですが、今回主人公がオジサンにモテモテなのが、多分私の好みじゃなかったのかも……。

『夜更かし屋敷のしのび足』コニス・リトル


夜ふかし屋敷のしのび足 (創元推理文庫) 
作者: コニスリトル,Conyth Little,三橋智子
夜ふかし屋敷のしのび足 (創元推理文庫)
友人のセルマに頼まれて、彼女の離婚調停中の夫の屋敷にメイドのふりをして忍び込み、離婚に不利な材料となってしまう手紙を盗み出すことになったカーリー。無事メイドとして潜入することに成功したけど、なれない家事に悪戦苦闘。セルマの夫にはあっけなく正体がばれてしうまうし、殺人事件まで起こって……。

ホテル暮らしで家事なんかしたことがない主人公の、滅茶苦茶なメイド振りが面白かったです。ミステリーとしても、変わった住民たちや姿が見えない動物の存在など、最後まで飽きずに読みました。意外な犯人も、読み返してみればなるほど……と思ったり。

コニス・リトルは『まちがいだらけのハネムーン』も読んでいるので、次回はそちらの感想を。

2010/04/28

『西の善き魔女』荻原規子

西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫) 
作者: 荻原規子
西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)

フィリエルは辺境の地セラフィードに住む少女。15歳になり伯爵家で開かれる舞踏会に参加する日の朝、幼馴染のルーンからフィリエルの母の形見というペンダントを渡されます。そのペンダントを身に付け舞踏会へ赴いた彼女は、母がかつて女王候補だった事知ります。戸惑いながらもセラフィードへ帰ると、父が姿を消し、ルーンと共に侵入者に襲われ……。

うーん、なんと言いましょうか……。ルーン萌え。これに尽きます。眼鏡に黒ずくめの衣装、ボサボサの髪……とパッとしなさそうですが、実は美少年という設定の彼、生い立ちも波乱万丈なら拷問シーンあり、女装あり……なかなか美味しいキャラクターでした。

アニメ化されたことがあり、某動画サイトにあったので見ましたが……キャラクターが一部イメージに合わず、ストーリーもかなり駆け足でちょっと残念な感じでした。

本編5冊外伝2冊の構成ですが、もう1冊くらいプラスしてルーンとフィリエルの関係をもうちょっと進展させて欲しかったなぁ。邪魔されてばかりで気の毒。女王候補たちのその後もどうなっていくかはっきりさせて欲しかったです。


2010/04/24

『RDG レッドデータガール』荻原規子

RDG レッドデータガール はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)
RDG レッドデータガール  はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)
作者: 荻原規子
『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』といった古代ファンタジーを面白く読みましたが、『風神秘抄』でちょっとがっかり感を味わった身としては、現代もののRDGシリーズにはなかなか手が出なく……ようやく読むことが出来ました。

主人公の鈴原泉水子は、世界遺産に認定されている玉倉神社に住む中学生。眼鏡に長いお下げに大人しい性格で、同級生からちょっと浮いている女の子。父の友人の息子である深行に意地悪を言われ、ちょっと自分を変えたいと思い前髪を切ったら、次々不思議な出来事が……。

これまでの荻原作品のヒロインは、もうちょっとしっかりした女の子が多かったように思いますが、泉水子は深行でなくてもしっかりしろよと言いたくなる感じです。そんな泉水子を深行はなんだかんだ言いつつも助けているので、良いコンビになれそうです。……長いシリーズになりそうですが。

2作目まで読んだ段階ではまだ序盤のようなので、これからどうなるか続きが楽しみです。


2010/04/19

『もいちどあなたにあいたいな』新井素子

もいちどあなたにあいたいな 
作者: 新井素子
もいちどあなたにあいたいな

前回の更新から大分開いてしまいました。備忘録のはずなのに……。更新していない間もいろいろ読んでいるので、思い出す限りは書いておこうと思います。

中学生くらいの頃、よく読んでいた新井素子さんの作品です。

『あたしの中の……』とか『扉を開けて』とか好きだったので、久々に新作を見つけて手にとってみました。

ムムム……。私の好みも、あれから随分変わったらしく、まずタイトルに引っかかりを感じました。「もいちど」じゃないだろう、みたいな。期待していた新作ですが、序章だけでおなかいっぱいになってしまいました。

昔は、この人の独特な文章も許容できたんですが、今となってはちょっと厳しい。8年かけて書き上げたという作品ですが、主人公の口調が鼻につくし、読んでいるうちに欝な気分になってしまいました。