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2009/09/20

『クッキー交換会の隣人たち』リヴィア J ウォッシュバーン


クッキー交換会の隣人たち (お料理名人の事件簿 3) (ランダムハウス講談社文庫)

流血女神伝を読み終わった後にしようと思っていたけど、誘惑には勝てなかった(笑)

今回はクリスマス目前のクッキー交換会の最中に、フィリスの隣人が殺されます。第一発見者は、被害者の家に届け物をしに行ったフィリス。しかも、家の中にまだ犯人が残っていたらしく、彼女は頭を殴られてしまいます。

クリスマスの準備に沸く住宅地の中で起こった殺人事件。隣人が被害に遭い、自分も襲われたこともあってフィリスは聞き込みを開始しますが……。

相変わらずフィリスと同居人のキャロリンは料理の味を競い合っています。今回キャロルが作ったものはペカン・パイ・クッキー。ペカンってよく名前だけは聞くのですがどんな食材か知りませんでした。ネットで検索してみると、ナッツの仲間なんですね。なんとなく柑橘系のものかと思っていました。

このシリーズは美味しそうな料理は勿論ですが、フィリスと彼女の家の下宿人達との交流も大事な要素だと思います。長年の友人であるキャロリンとイヴとの友情は勿論ですが、1作目で下宿の仲間入りしたサムとの静かな心の触れ合いは、大家と下宿人では収まらないと思います。ただし、2人とも老年ですから熱く盛り上がるようなものではないでしょうけど。

今回、ラーゴという女性刑事は登場します。フィリスの息子マイクと、なんだか微妙な感じ……。マイクの奥さんであるセーラは気が気でないようですが、この刑事さんは今後も出て来る事があるのでしょうか。

ミステリ部分はちょっとした伏線を見逃さなければ、犯人を当てることは容易だと思います。個人的には、このシリーズは犯人当てより、テキサスの田舎の雰囲気を満喫するものかなと思っています。

本に挟まれている近刊案内の中に、気になるものを見つけました。

12月刊行予定の「カフェ・クラブ」と銘打つ新シリーズ。「ふわふわ卵の落とし穴」というタイトルからして、また美味しそうな料理が登場するのでしょうか。楽しみです。

2009/09/17

『お料理名人の事件簿シリーズ』リヴィア J ウォッシュバーン


桃のデザートには隠し味 [お料理名人の事件簿1] (RHブックス・プラス)
ランダムハウス講談社から出ている「お料理名人の事件簿」の最新刊を注文しました。実は私は書店に勤めているのですが、うちの店にはあまり翻訳本の入荷がないし担当でもないので、わざわざ仕入れるのも面倒くさくてネット通販ばかりなんですよね。積読状態の本がざっと見ても20冊くらいあるのでいつ読めるか分かりませんが楽しみです。

注文分が届く前に、積読は放置でシリーズ一作目から読み直し。といっても2冊しかないので余裕です。
桃の産地として名高いテキサス州の田舎町。今年もまた甘酸っぱい桃の香りが町中に満ちて、恒例のピーチ・フェスティバルが開催された。目玉はなんといっても、桃料理コンテスト。今年こそ絶対に優勝!と、お料理名人のフィリスは新作のピーチ・コブラーを作って出場。ところが審査員長がコブラーを口にしたとたん、急死してしまい……!? <出版社内容紹介より引用>
おとぎ話のようなお城のケーキにバラのケーキ──テーブルに並ぶのは、小学生の秋祭りで開催されるチャリティー・オークションに出品された豪華なケーキの数々。もと教師のフィリスも、巨大かぼちゃケーキで参加することに。ところが、いざオークション開始というとき、楽しい会場には場違いな悲鳴が!校内で遺体が発見されたばかりか、せっかく集まった募金も金庫ごと消えていて……。<出版社内容紹介より引用>
主人公は下宿屋の女主人。下宿しているのは主人公も含め、全員が定年退職した元教師ばかり。登場人物の年齢はかなり高めですが、それぞれ個性があって魅力ある登場人物です。特に、新たに下宿人となったサムと主人公フィリスの微妙な関係が今後気になります。

美味しそうな料理やテキサスの田舎町の雰囲気……それだけでも個人的にはツボなのですが、ミステリ部分も決して弱くはないと思います。

2作ともハズレではなかったので3作目の発売は嬉しいです。ランダムハウス講談社では他にも続きを待っているシリーズがあるので、そちらも出してほしいところですが……。


2009/09/12

『古書店めぐりは夫婦で』L&N・ゴールドストーン

ハヤカワ・ノンフィクション文庫が新カバーでリニューアルということで、書店に平積みコーナーが作られていました。

ノンフィクション文庫は普段はスルーしていたのですが、その中でたまたま興味をひいたタイトルがあったのでつい購入してみました。


そこで彼女が目をつけたのは古書店。電話帳で古書店を調べ、挿絵があって活字も大きい綺麗なハードカバーの「戦争と平和」を10ドルで手に入れます。10ドルの本は夫も気に入り、その本がきっかけで2人の古書収集熱が始まります。

最初は手頃な価格の本を集めていた彼らも、収集を続けるうちに高価な稀覯本に手を出すように。どんどん古書の世界にはまり出す様子が読んでいて面白いです。私も欲しい本は探し回ってでも手に入れようとするタイプなので、本の世界にのめり込む夫妻の姿は人事ではありません……。

登場する本は私にとってはタイトルは知っていても読んだことがない本ばかりなのですが、つい読んでしまいたくなる説明付き。それに、彼らが知り合う古書登場する店主達も個性的です。気に入るだろうからお代はいらないよと本をくれる店主もいれば、夫の過去を語り出す女性店主もいます。これから食事だからと、本を見せてくれない店員も……。

古本というとブック○フばかりな私ですが、町の中の小さな古書店に行ってみたくなりました。どうやら続編もあるようなのでそちらも読んでみたいです。